木炭デッサンの意義・その3・立体感と明暗編(基礎科)

アトリエ新松戸の2学期は9月1日から始まりました。高校1・2年生対象の基礎科、最初の課題は木炭による石膏デッサンした。
課題のテーマは「立体感が出せるように、明暗を観察しよう!」です。

1学期に行った「木炭デッサンの意義・その1・明暗法編」「その2・稜線の把握編」の復習課題になりますが、2学期から新たにメンバーに加わった生徒がいるのと、すでに経験した生徒にとっても、繰り返し行うことで、知識と技能の定着を目指してのカリキュラムです。

モチーフは石膏像の「ラボルト」。別名「パルテノンのヴィーナス」です。一見シンプルに見える首像ということで、経験の少ない時期に描かせることも多いのですが、よくよく観察すると、頭部だけで右側に振り向いている動きを表現するために、目と口の角度が平行でなかったり、頭頂部の正中線が曲がっていたり、右側と左側の髪の毛の表現が違っていたりと、実はとても観察を必要とする像です。

3日間。9時間の課題でしたが、途中、さまざまな方向から形を確かめながら、描いていったことでそれぞれのレベル、経験値なりに、多くの気づきがあったようです。
標準的な構図から外れた作品も何点かありましたが、それも一つの経験として、今後の制作に活かしてくれればと思います。


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