プレゼンテーションの必要性(基礎科)

10月も終盤に入り、秋らしい気温の日が続いています。受験生たちは総合型選抜や学校推薦型選抜入試の真っ最中です。これまでに積み上げてきたものを、しっかりと表現して、結果につなげてくれればと思います。

高校1・2年生対象の基礎科では、10月6日から10月17日にかけてコラージュ課題に取り組みました。予備校の画集の中から、お気に入りの1枚を選んでモチーフとし、雑誌や新聞、ポスターなどから切り抜いた素材を画面に貼り付けて制作しました。

制作の目的としては、ちぎり絵的に色合わせをしていくのではなく、選んだ作品から構図や空間、作者の心情、時代背景といったことを読み取り、それを自分なりに解釈した上で、独自の表現を目指しました。

基礎科「過去の名作をコラージュで表現しよう!」

レンブラント「夜警」より

基礎科「過去の名作をコラージュで表現しよう!」

ラファエロ「聖母子像(テンピの聖母)」より

基礎科「過去の名作をコラージュで表現しよう!」

ロートレック「セレーランの若きルーティ」より

基礎科「過去の名作をコラージュで表現しよう!」

ピカソ「夢」より

基礎科「過去の名作をコラージュで表現しよう!」

ゴッホ「シャトゥの橋」より

基礎科「過去の名作をコラージュで表現しよう!」

元になった作品の画集はこちらです。

10月20日には、一人2分のプレゼンテーションとそれに対する生徒同士のディスカッションを行いました。作品を見るだけでは気が付かなかった制作意図や、造形上の工夫などをお互いに共有することで、さらに刺激し合えたのではないかと思います。

プレゼンテーションに関しては、すでに高校で経験していて、内容を過不足なく組み込んだうえで、2分ピッタリにまとめることのできた生徒もいました。今までになかったケースなので、驚かされました。

プレゼンテーションは、入試だけでなく、大学進学後、さらには社会に出てからも必要なスキルの一つです。最初は拙くても良いので、まずは自分の意見をはっきりと発言するところから始めて、相手目線に立った内容、構成を考えられるように、繰り返し取り組んでいくつもりです。

また、そのことが、一見、少し遠回りに見えるかもしれませんが、自分自身の作品についての考察を深め、制作者としてのレベルを高めることにもつながります。そういったことも生徒たちに意識させていければと思います。


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