有色地デッサン「古典技法を学ぼう!」(基礎科)
現在、開講中の夏期講習会では、日頃の授業ではなかなか取り組めない課題に挑戦してもらっています。今日紹介するのは、基礎科で行った<有色地デッサン「古典技法を学ぼう!」>です。
有色地デッサンとは、色付きのデッサン用紙に白と黒のコンテを使って描くもので、ルネッサンス期にはその手法の確立していた古典的な技法です。
手順としては、モチーフの明暗をよく観察して、デッサン用紙より暗い部分は黒コンテで、明るい部分は白コンテで描いていきます。同じ明るさのところは、デッサン用紙の色をそのまま活かすので、手を入れません。
日頃行っているデッサンでは、白い紙に鉛筆や木炭などの黒い素材で描くので、結果的にモチーフ全部に手を入れることになります。しかし、今回の課題では、手を入れなくて良いところをいかに残すのかがポイントです。
最初は、そのことが体感的に理解できず、全体が黒くなったり白くなったりしましたが、何度か調整していくうちに、少しずつコツを掴んできたようです。
この描写法を身につけることによって、デッサンの時だけでなく、絵具を使った時も、中間調より明るい、暗いでモチーフを観察することができるようになり、描写の効率とクオリティーがグッと上がってきます。
今回学んだことを、常に意識して、繰り返しさまざまな課題に取り組むことで、描写力を着実なものにしていってくれればと思います。
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