立体造形「水粘土を使ってリアルに表現してみよう!」(基礎科)

7月22日から始まった夏期講習会2025。暑くて長い特訓期間でしたが、8月22日が最終日でした。受講生たちは集中してそれぞれの課題に取り組んでいました。

高校1・2年生対象の基礎科の最後の課題は「立体造形<水粘土を使ってリアルな立体感を表現してみよう!>」でした。パプリカをモチーフに、水粘土を用いて、徹底的にそっくりに作り込む「模刻」を体験してもらいました。

実際の入試で、水粘土を用いた立体造形が出題されるのは、ごく限られた大学や専攻しかありません。しかし、「立体物をそのまま立体として把握して、表現する」ということを経験することで、デッサンや色彩構成、着彩画のような課題においても、モチーフの持つ構造感やボリューム感を的確に捉え、平面上に表現する力をつけることにつながります。

最初はどうしても一部分の印象に囚われて、全体のプロポーションがなかなかあいませんでしたが、モチーフを作品の横に置いて、さまざまな方向から徹底的に見比べることで、少しずつ形が近づいていきました。

制作終了後は、粘土板上にモチーフと作品を並べて記録画像を撮りました。パプリカのどの突起が実際に接地していて、どのような傾きを持っているかまでしっかりと作り込んだ作品もあり、講評中はお互いの作品から刺激を受けていたようでした。

この集中力を持って、2学期以降の授業に取り組んで、グングンと実力を伸ばしていってほしいと思います。


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