10月の基礎科課題

高校1・2年生対象の基礎科、10月の課題は「パースゼミ」「モチーフをコラージュで表現しよう!」でした。

「パースゼミ」では、絵画におけるさまざまな遠近表現を紹介した後、透視図法についてより実践的な講義を行いました。

講義の後、実際に木炭デッサンに取り組みました。立方体や円柱を含むモチーフで、可能な限り修正を繰り返して、より正確な“カタチ”を目指しました。
生まれて2枚目の木炭デッサンの人もいて、経験値によるばらつきはありましたが、少しでも近づけていこうという姿勢は、すごく良かったと思います。

「モチーフをコラージュで表現しよう!」では、木炭や鉛筆、絵具ではなく、さまざまな印刷物や色紙を画面に貼り付けていくことで、モチーフの立体感や空間感を出していきました。貼り付けられた図像からイメージが広がって、新たなストーリーが画面内に展開することもあり、新鮮な作品がいくつも出てきました。


実技の合間に美術史講義「古典古代からルネサンス」「近代以前の絵画から写実主義、印象派、セザンヌ、キュビズムへの流れ」を行いました。
歴史の審判を受けながらも、現在に残っている作品が、どのような文脈の中から生まれてきたのかを知ることは、制作者としての自分の立ち位置を見定める上で大切なことだと考えています。自分の興味を広げ、深掘りしていく一助になればと思います。


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