武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科の一般選抜

受験部の作品紹介。今日は2021年度武蔵野大学視覚伝達デザイン学科合格者の作品です。

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科には総合型選抜も、学校推薦型選抜もなく、一般選抜のみの入試になっています。
一般選抜には武蔵野美術大学独自の学力検査(英語・国語)と専門試験による【一般方式】と、共通テスト2教科と専門試験による【共通テスト2教科+専門試験方式】があります。

専門試験には、鉛筆デッサンとデザインがあり、ある意味オーソドックスな実技試験のスタイルだといえます。

配点は【一般方式】の場合、英語、国語が各100点。鉛筆デッサン、デザインが各150点で500点満点。【共通テスト2教科+専門試験方式】では、共通テスト2教科と鉛筆デッサン、デザインが各100点の400点満点となっています。一般方式は実技重視、共通テスト2教科+専門試験方式は学力重視といえます。

2020年度→2021年度のデータを比較すると【一般方式】の倍率は6倍→5倍、合格者最低点は73%→68%。【共通テスト2教科+専門試験方式】の倍率は8.3倍→6.7倍、合格者最低点は75%→73.5%となっています。どの方式もなかなかの難関です。一般方式の合格者最低点の減少は、2020年度は2回学力試験を受けることができて、どちらかの良い点数で評価されていたのが、1回のみの開催になったこと。問題自体の難易度も若干上がったためと思われます。

実技の課題内容はオーソドックスであり、かつ時代性もあるバランスの取れた出題です。

鉛筆デッサンは3時間でB3画用紙に静物モチーフを描きます。円柱や直方体といったモチーフの持つ構造感や質感表現が特に評価されます。しっかりと、基礎から訓練を積み上げておくことが必要です。

デザインは、アクリルガッシュなどを用いる色彩構成で、ベタ塗り表現が求められます。2021年度の課題内容は【アクリルキューブ、3種類の紙、自分の手をモチーフとして「あなたの未来の夢、あるいは希望」を色彩構成しなさい】というものでした。さらに20字以内で「夢、希望の内容」を記入する必要があります。モチーフの組み合わせだけでなく「テーマ」が加わることによって、発想力が試される難問です。
繰り返し課題に取り組んで技術力を向上させるだけでなく、自分独自の表現の型をいくつも作っておくことが大切です。

掲載の作品について

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科入試再現作品

デザインの入試再現作品です。アクリルキューブの奥からの光が「夢、希望」の象徴となっています。

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科合格者作品

冬期講習会でのデッサン課題です。視覚伝達デザイン学科のデッサン課題では目の粗い画用紙を使うので、表面の凸凹に負けない力強いタッチが求められます。

武蔵野美術大学デザイン情報学科入試再現作品

デザイン情報学科の入試再現作品です。視覚伝達デザインとデザイン情報は学ぶジャンルに重複があることもあり、併願する受験生が比較的多い組み合わせです。

今回、掲載作品の詳しい合格体験記はこちらから読むことができます。
【2021一般選抜合格】vol.14一つ一つの作品にしっかり向き合ってくれた


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