アクリルガッシュ実験&石膏デッサン(基礎科)

高校1・2年生対象の基礎科の5月カリキュラムはアクリルガッシュの性質を知るための実験課題と木炭による石膏デッサンでした。

アクリルガッシュ実験では、さまざまな塗り方、色の重ね方、混ぜ方を試した上で、切り花を写実ではなく自分の受けたイメージで描きました。徹底的に色味の違いを比較する生徒、とにかく絵具の付け方を工夫する生徒、花から全く違ったモチーフを連想した生徒と、それぞれの性格がよく出た課題になりました。

ここでの実験が、着彩や平面構成といった受験課題でも活かされることでしょう。

石膏デッサンはアグリッパという像を描きました。頭部全体や鼻の形をよく観察すると、そこから直方体を見つけることができます。その直方体の持つ一つひとつの面にあたる光を意識することによって、面構造について理解することができます。そういった点から、初心者にとって、取り組みやすい像の一つです。

描きはじめは構図がずれていたり、小さすぎたりしましたが、直しながら描くことで少しずつモチーフに迫っていくことができたと思います。基礎科では、上手に描くことよりも、この「直す」というところに重点を置いて指導しています。

間違いに気がつく。→それを治す。→作品が少しずつ良くなる。というサイクルを繰り返すこと。それによって、完成に向けてさまざまな困難を乗り越える習慣をつけることを目指しています。

みんな素直に取り組んでいたので、これからどんどん伸びることと期待しています。


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