おすすめ展覧会情報「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開」

アーティゾン美術館「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開」
https://www.artizon.museum/exhibition_sp/abstraction/

副題の「セザンヌ、フォービスム、キュビスムから現代へ」が示すように、抽象芸術の源泉としてセザンヌ、マティス、ピカソといった作家を取り上げ、そこから現代に至るまでの変遷を、約250点の作品で概観できる展覧会です。

20世紀初頭のさまざまな絵画運動を経て生まれた抽象表現が、二つの世界大戦という時代の荒波の中でいかに変容し、展開していたのか。そして、それを現代の作家はどう受け継いできているのか、12のテーマに則って、実にわかりやすく構成されているので、アート初心者だけでなく、ある程度美術史的な知識を持っている人にとっても、それを確認する上でとても良いと内容になっています。
「展覧会構成」
https://www.artizon.museum/exhibition_sp/abstraction/exhibition_structure/

感心したのは、展示作品のうち、約150点が石橋財団コレクションのもので、さらにそのうちの95点が前身のブリジストン美術館が休館した2015年以降に収蔵された「新収蔵作品」だったこと。そして、学生には無料で公開していることです。旺盛な収集活動と、若い世代への教育活動。これからの日本の美術文化を支えていくという気概を感じました。


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