「デザイン思考」を体験しよう!
アトリエ新松戸受験部の作品紹介。今日は中学生美術科の「デザイン思考体験課題・オーダーを聞いて椅子をデザインしよう!」を紹介します。
中学生美術科ではデッサン以外にも様々な体験課題に取り組みます。デザイン課題では通常、“自分の作りたいもの”を制作します。ところが、実際のデザインワークでは、クライアントからの依頼を受けてデザイナー側から様々な提案を行い、プロトタイプを通して、クライアントとコミュニケーションを取りながら製品化していきます。
そのプロセスを体験するため、今回は二人ひと組になってお互いにクライアント役とデザイナー役を演じつつ、制作していきました。
「とにかくフカフカの素材で」とか「公園で様々な人が集うベンチ」「二人で使えるブランコ」「ベットとしても使え、食事もとれるソファ」「ダイニングに置くシンプルな椅子」etc. とオーダーは様々でした。
アイデアスケッチまでは、思わぬ発想もあり良かったのですが、シンプルな形態ほど造形が難しかったり、素材の選択に迷ったりと、実際の模型製作で戸惑うシーンが散見されました。これを踏まえて、次回は模型制作に使われる素材の研究も深掘りできればと思いました。
さて、最近、様々な場面で「デザイン思考」「アート思考」という言葉を耳にします。
どちらも、イノベーションを起こすためには従来の「ロジカルシンキング」だけではダメで、デザイナーが協働でデザインしたり、アーチストが作品を生み出すようなアプローチが必要との認識から生まれた考え方です。(ものすごく大雑把な言い方なので、異論はあるかと思いますが、ご容赦ください)
先日、東京大学の主催する【第7回価値創造デザインフォーラム「Beyond STEAM -デザインが先導するSTEAM教育-」】にオンラインで参加したのですが、今後の社会の中で、アートやデザインの担う役割は本当に大きいのだと再認識しました。
こういったところで得た知見を、中学生、高校生たちに還元し、これからの未来を担う人材育成に微力ながら貢献できればと思います。
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