デッサン強化月間!(中学生美術科)

中学生美術科の9月カリキュラムは「デッサン強化月間」として「写真模写」「透視図法実習」「ペンデッサン」を行いました。

「写真模写」では、丁寧に写真の明暗を写すことで、鉛筆の色幅を広げていくことに主眼を置きました。最初から荒いタッチで始めるとその筆跡がそのまま残ってしまいます。力強いタッチと繊細なタッチをどう使い分けるか、試行錯誤してもらいました。

「透視図法実習」では、プリントを使って直方体や円柱の捉え方、考え方を学んだあと、「同一平面上に、立方体一つと立っている円柱一つ、横になっている円柱一つを想像して描きなさい」という課題に取り組みました。水平線や消失点といった基本的な用語も学んで、デッサンにはルールがあるんだということを実感できたようです。

「ペンデッサン」ではアルブレヒト・デューラーのデッサン集を見せながら、線の集積による立体の表現を学びました。最初はデューラーのデッサンをトレースして、線による表現をボールペンを使って体験したあと、実際にニンニクをモチーフにして、立体感や質感の表現に挑戦しました。頑張って描き過ぎて真っ黒になる生徒もいましたが、何度か挑戦していくうちにちょうど良い手数を見つけていました。

10月からは受験を控えた3年生は志望校別対策課題になります。これまでに身につけた基礎力をベースに、それぞれの目標に向かって進んでいってほしいと思います。


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