展覧会レポート「東京都美術館」「国立西洋美術館」

アトリエ新松戸のGW休業も昨日で終わり、今日から授業再開です。生徒のみんなにとって、充実したお休み期間になったでしょうか。

前回のエントリーに引き続いての展覧会レポートです。

東京都美術館スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち

東京都美術館「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」

スコットランド国立美術館が所蔵する作品を
1・ルネサンス
2・バロック
3・グランドツアーの時代
4・19世紀の開拓者たち
5・エピローグ
と、5つのチャプター分けて構成していました。
中でも興味を引いたのは2・バロックで、レンブラント、ルーベンスの作品は「さすが」とうなりました。
また、緻密な描写と力強い構成が魅力のベラスケスの「卵料理をする老婆」が19歳ごろの作と知り、とても驚きました。
そのほか、日本では日頃紹介されることの少ないイングランド、スコットランドの作家の作品が観れたのもよかったです。

国立西洋美術館常設展」「新収蔵版画コレクション展」「調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ―大成建設コレクションより

国立西洋美術館「常設展」

久しぶりに「常設展」を観ました。14世紀から20世紀にわたる西洋美術の流れを概観できる、国内でたぶん唯一のコレクションです。これからアートやデザインを目指す若い人には、とにかく何度も足を運んでみてほしい展示です。今回目を引いたのは「カルロ・ドルチ」の「悲しみの聖母」に使用されている色材の共同研究です。こういった調査ができるのも、国立美術館のネットワークがあってのことだと思いました。

国立西洋美術館「新収蔵版画コレクション展」

「新収蔵版画コレクション展」で気になった作品。(フェリックス・ビュオ「1878年のピガール広場」)一見街中の風景のようですが、画面右上には別の空間が2つ表現されていました。このほかにも、デューラーやレンブラント、ムンクなどの様々な作家の作品を観るk所とができました。

国立西洋美術館「調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ―大成建設コレクションより」

「調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ―大成建設コレクションより」西洋美術館の基本プランを設計したル・コルビュジエは絵画作品も数多く残しています。今回は、戦前の機械万能主義的な色合いの強かった第一次マシンエイジから、戦争による荒廃や冷戦の勃発から、人間の感情や精神性に目を向け、モダニズムとの統合を目指した時代の作品だそうです。

西洋美術館外観

こちらは西洋美術館外観
公園側からの視界を遮っていた植樹が無くなり、とてもオープンな空間になりました。館内の説明によると当初案では収蔵作品が増えるにしたがって、巻貝のように増築していくプランだったとか。実現はされませんでしたが、20世紀を牽引した建築家のユニークで壮大な構想力に感心しました。


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