【2019合格】vol.10 好きなことを極めるために必要だったこと

2019年4月22日

鶴田朱里さん

武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科 合格・進学
市立柏高等学校出身
アトリエ新松戸 デザイン・工芸科 昼間部

絶対的に必要な辛さとは

大学がどんな場所なのか明確には理解していなかったとは思うのですが、中学生の時には既に進学先を美術方面に、と何となく意識していました。

そして専門学校や短大ではなく、4年生の美術大学を目指そうとはっきり決めたのは高校3年生の時です。

その中でも東京藝術大学に行きたかった。
それは決して日本最高峰の肩書き欲しさではなく、そこへ辿り着くまでの実力や、それを身につけるだけの努力や経験、道のりこそが大事だと思っていたからです。

ですが結局、高3にもかかわらず部活が厳し過ぎて美術予備校に通う時間が無い。
現役で受験するのは困難でした。
周りは推薦入試で大学進学や専門学校、または就職へ進む人がほとんどで、大半が秋口までには進路が決まっていたのもあって、私も専門学校へ行こうかな~なんて焦りや迷いを感じていました。

しかし母が「好きな事を将来やるならトップに立つくらいの気持ちでやりなさい」と後押ししてくれたのがきっかけで、藝大受験を前提とした浪人生になることを決意しました。

そして両親の理解のもと、アトリエ新松戸に通い始めたのは高校卒業後の4月からでした。

多くの時間を過ごしたアトリエで楽しかったことは数え切れない程ありますが、中でも楽しかったのが研修旅行です。

自然という壮大なスケールの中で作品を制作することはとても貴重で、価値のある経験になりました。

ほかにも受験課題意外の色々な課題に取り組める環境だったことはありがたかったです。
結果として受験に必要な引き出しをかなり増やすことができました。

辛かったことは、自分自身と向き合うということです。
結局自分との戦いが一番辛い。

ですが常にこの辛さに立ち向かっていかなければ上達も合格も夢も、何も掴めないと思います。
好きなことを極めていくと決めた私にとって、絶対的に必要な辛さだったんです。

大海を知って

大きな刺激となったのは大手予備校の公開コンクールに初めて参加したことですね。
もっともっと死ぬ気で(モチーフを)観察して死ぬ気で描かないとヤバイぞと、自己レベルの低さを数字で明確に知らされ、認識したのを今でもはっきりと覚えています。
まさに井の中の蛙が大海を初めて知ったという感じでした(笑)。

ただ、私生活でも浪人生活でも色々なことを経験しましたが、1つの出来事が私の考え方をまるっきり、180度変えるようなことはありませんでした。

良いことも悪いことも、全てが何らかの意味をなしていて、それが積み重なって今の私の考え方などをつくったんだと思います。

受験当日

美大の実技試験は、ただ紙と向き合って問題を解く学科試験と違い、周りの様子や他の人の作品も見れる中で行うのでかなり異様な雰囲気だといえます。

また、予備校で十二分に対策をして大丈夫だと思っていても、本番は何らかのハプニングに見舞われることもあります。
それ以前に自分自身がきっと滅茶苦茶に緊張しているので、作品が悪い方向に進みそうになることだってあります。

そんな時に少しでも諦めるともうお終い。

たとえ状況が悪くとも私は自分自身に「絶対大丈夫、できるできる」と、時には声に出して言い聞かせていました。
「最後の1分でも絶対に諦めない」というのは常に思っていたことです。

進学後は

自分の今作りたい作品をどんどん作っていきたいです。
そして作品を発表できる機会があればどんどんチャレンジしていきます。

それから、プライベートでも美術にどっぷりと浸かっていたいので色んなところに行こうと思います。
たくさんのものを見て、より経験や感動を積んでいきたいです。

将来的には、美術に興味がある人だけでなく、そうでない人にも訴えかけられるような、インパクトのある作品を作っていきたいです。

そして日本にとどまることなく海外へも視野を広げて活動していくつもりです。

皆さんへのメッセージ

私自身が未熟であるため偉そうなことは言えませんが、常に自分自身に言い聞かせていること、実際やっていることを2つ書きます。

1つは「限界を定めない」ということ。

要するに常に貪欲であれ、ということです。

目指す大学や学校、仕事は何であれ上へ上へと目指す事が本当に大事だと思います。

何か1つゴールを達成したら、次はまたその上へ。
達成できたゴールは過去の自分が目指したゴールであったわけだから、今の自分はまたその先のゴールを目指そうと言うのを私は常に意識しています。

もう1つは「どんな夢も目標も常に口に出して誰かに伝えること」です。

身の程知らずだと言われるかも知れないし、達成できないかもしれない。
でもその時はその時、と勇気をもってある程度割り切ってしまえば、言ってしまった手前成し遂げるしかないと、自然とその夢に向かって足が進んで行くはずです。

そうすることで可能性は0ではなくなってくるし、遠くにあった夢が近づいてくるんです。

掴めるところに無いんじゃないかなんて思っていたものが、気づいたら意外と近いところにきていた、とういうことが私には実際に起こりました。

簡単にまとめると、「どんなレジェンドもスーパースターもみんな同じ人間だし」と思えば何事にも挑戦できるのでおすすめです(笑)。


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上は「武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科入試再現作品」
下はアトリエでの課題作品です。