【2021総合型選抜合格】vol.01 2年生からしっかり考え始めたほうがいいです
服部和奏さん
東京工芸大学芸術学部マンガ学科 現役合格・進学
埼玉県立草加南高等学校
アトリエ新松戸 総合受験科 夜間部
遅すぎたスタート
美術大学進学を考え始めたのは高校3年の春でした。
それまでは美術をやるなら専門学校で、もし大学に行くなら心理学を学びたいと思っていました。
しかし、高3の4月にイラストコンテストに2つ出品したのですが、テーマによって自分の好き嫌いがはっきり出ることに気が付きました。大学に入って4年間勉強すれば、そういったことも克服でき、小さいころから好きだったイラストを続けられて、就職の準備もできると思い、決断しました。
とはいっても、その時は一人で対策をしようと思っていました。(今考えると絶対無理!)
でも、高校の三者面談で「美術予備校に問い合わせてみれば?」と勧められ、受験を考えていた東京工芸大学が対策校にちゃんと入っていたアトリエ新松戸に相談に行きました。このときはまだ、遅すぎるスタートだとは思っていませんでした。
夏期講習会で現実を知る
出願時に提出する課題は5~6月から取り掛かっていましたが、7月から予備校に通い、本格的に対策を始めました。
最初は夏休みだけのつもりだったのですが、周りの人の作品を見たり、様々な課題に取り組んで指導を受けるうちに、徐々に現実がわかってきました。
特に初めて取り組んだヌードデッサンは、人体を細かく見れた貴重な機会でした。
はじめは裸のモデルさんを恥ずかしくて見れなかったのですが、「描くしかない!」と腹をくくったらあっという間に観察する対象になったのが不思議でした。しかし、想像でイラストばかり描いてきた自分にとって、リアルな顔や人体って無茶苦茶難しかったです。
専門家の意見を聞くことで私は変わった
日ごろの指導でも、授業中に先生が回ってくるたびに必ず一言アドバイスがあったので、「次に来るまでにここを変えておこう」と考えることで手が早く動くようになりました。それを繰り返しているうちに描き方がわかり、それを実行できたとき楽しい!と感じました。
それまで自分の描く“絵”を“先生”に見てもらうということがありませんでした。
「それまでは素人の中でうまいといわれていた。専門家からの指摘は全く違う」ということに気が付き、9月以降も継続して勉強することにしました。
プレゼンと面接
今回はコロナウィルスの関係でzoomによるリモートでの試験で、自宅でプレゼンと面接を行いました。自宅だったので、始まるギリギリまで、本番の体でスマホで音声録画をして練習できました。ちゃんと受け答えができるかをずっと考えていました。
プレゼンと面接の練習は内容が専門的すぎて高校ではできないということで、予備校でのみ行いました。エントリーシートを書いたり、事前課題の制作、ポートフォリオの制作まで一貫してやっていたので、それをまとめる形でしっかり準備できたと思います。
大学でやりたいこと
1~2年でマンガ基礎を学べるので、今まで自分が描いてきたオリジナルのキャラクターたちのマンガを描きたいです。
将来の夢
明確にこれが夢というものはなく、漠然と「やってみたいな」というものがいくつかあるので、大学で様々なものに挑戦し、夢を明確なものにしたいです。
後輩への一言
7月から対策を始める、なんてことにならないように2年生からしっかり考え始めたほうが良いです。3年で準備を始めると大変なことになります。