vol.03 一つ一つの積み重ねが結果を出す

デザイン・工芸科 昼間部
多摩美術大学 工芸学科 合格
鈴木響さん(県立船橋二和高等学校)

鈴木響さんの代表作

代表
美術大学への進学を考え始めたのは、いつ頃ですか?

鈴木さん
元々絵を描く事が好きだったこともあり、小さい頃から漠然と美大に行きたいということは考えていましたが、具体的に進学を考え始めたのは小学4年生の頃です。

代表
どうして美術大学に行こうと思いましたか?また、きっかけになるようなことはありましたか?

鈴木さん
元々親の影響で芸術等に触れることが多かったのもありますが、一番のきっかけは叔父の鉛筆デッサンにとても衝撃を受けたからです。

代表
入試を意識した実技の勉強はいつ頃始めましたか?

鈴木さん
違う予備校でしたが、高校3年の春から予備校に通い、勉強を始めました。

代表
予備校に通っていて「楽しかったこと」「つらかったこと」を具体的に教えてください。

鈴木さん
アトリエで特に辛かったことは思いつかないのですが、その前の予備校で浪人が決まった時にそこの先生達に自身にとってはつらい言葉を沢山言われ、絵を描く事が嫌になっていました。 逆にアトリエ新松戸に通うようになってからは絵を描く事が楽しくなり、自分に合った環境の中で先生や様々な人と深く関わり合う事ができ、とても刺激を受けました。

代表
受験勉強をしている中で「○○によって私は変わった」というようなターニングポイントがあれば教えて下さい。

鈴木さん
浪人が決まった時、予備校を変えたことによって美術に対しての考え方や自身の視野が広がったので、そこがターニングポイントだったと思います。

代表
授業の中で「役に立った」という課題があれば、教えてください。

鈴木さん
特に何かが役に立ったというより、一つ一つの様々な課題の積み重ねが今回の結果に繋がってくれたように思います。あえて一つあげるとすれば、石膏の削り出し課題です。この課題が工芸科に進むという意識を強めるきっかけになったと思います。

代表
試験会場はどんな様子でしたか?また、あなたはどんなことを考えましたか?

鈴木さん
会場の様子としては、様々な人が沢山いましたが、誰しもがピリピリとした様子で、緊張感で張り詰めていました。私は現役の時は周りが見えず、自分の絵を客観的に見る事が出来なかったのですが、そういったことも無く冷静に、また、いい緊張感で試験に臨めたと思います。

代表
合格を決めたときの気持ちを聞かせて下さい。

鈴木さん
他にも受験を控えていた為、正直な所、手放しには喜べませんでしたが、とてもほっとしました。

代表
大学ではどんなことをしていきたいですか。

鈴木さん
現役の時はデザイン科志望でしたが、私は一年間浪人をし、様々なものに触れたことによって物を作る楽しさを知ることが出来ました。自身にとって工芸という分野は、まだまだ未知で不安も沢山ありますが、真剣に向き合い取り組んでいきたいと思っています。 また、それだけに留まらず、もっと沢山のものに触れて学びを深めていきたいと思っています。

代表
将来の夢は何ですか?

鈴木さん
美術の道を志してから辛くて逃げ出してしまいたいと思うことが沢山ありましたが、そんな時様々な「作品」というものを見たり触れたりすることによって、私は心を動かされ、救われてきました。 具体的にどういう職業に就きたいというのはまだ不透明ですが、自身が「作品」に心を動かされたように、私も誰かの心を動かし、人の心に寄り添えるような「作品」を作っていきたいと思っています。

代表
後輩へのメッセージを一言お願いします。

鈴木さん
アトリエ新松戸は先生と生徒の距離が近く、とてもいい環境の中にあります。少しでも分からないことがあれば、先生方にどんどん聞いて下さい。先生の指導はとても細かく、自分が分からないことを分かるまで丁寧に教えてくれます。 折角の予備校という存在をとにかく利用し尽くして下さい。 また、どんな道に進むとしても様々なものに触れるということはとても大切なことだと思います。苦しい時も悩む時も必ずあると思いますが、沢山苦しんで、もがいて、悩み抜いて下さい。諦めなければ、その先にきっと自身の望む未来が待っています。

Posted by ateliershinm